伊豆大島の恵み
東京からわずか120kmの太平洋上に浮かぶ伊豆七島最大の島、伊豆大島は三原山、波浮港、椿などででも有名ですが、ほぼ全島が富士箱根伊豆国立公園区域に指定されているため、手付かずの豊かな自然が息づいています。言わずと知れた海の幸はもちろんですが、豊かな山の恵みもいっぱいあり四季折々に楽しむことができるのです。
こちらのコンテンツでは、伊豆大島の食材を基本自分で採ることを主体としています。(左の写真は、大島桜の実 ジャムや果樹酒で食します。)
春 Spring
つわぶき(左の写真は、つわぶき です。)ツワブキの名は、艶葉蕗(つやばぶき)、つまり「艶のある葉のフキ」から転じたと考えられています。アクが強く調理の下処理の時は、手が2・3日真っ黒になるほどです。
伊豆七島たらの芽(右の写真は、伊豆七島たらの芽 です。)一般的な、たらの芽よりトゲが鋭く、採取時期を過ぎると口の中が痛いです。新芽の採取時期は桜の咲くころ。採取は先端から上に向いた1番の芽と、その脇から斜めに伸びる2番程度までです。
夏 Summer
マガニ(ショウジンガニ)お味噌汁に入れると、とても美味しいダシが取れます。大潮の新月の夜、懐中電気片手に磯に採りにいきます。時期的に8月の大潮が夜に引き潮が大きく、また海に落ちても水温が高く私的にベストです。
セセエリ(マツバガイ)一年中取れますが、夏の磯遊びで手軽に取れます。貝ノミ、マイナスドライバーがないと岩から外せません。お味噌汁やバター醤油にて美味しく頂けます。
秋 Autumn
野山に自生する自然のいもを自然薯【ジネンジョ】と呼び、山菜の王者と呼ばれ古来より滋養・強壮・強精食として珍重されてきました。 そんな自然薯がここ伊豆大島でも採れるのです。春には新芽、秋から冬にかけてはむかご【零余子】冬になり、葉も枯れてきた頃、地下深くにできた自然薯を掘り出し、食すことができます。
自然薯はつる植物なので地上に出ているつるを探します。こんな感じの葉があれば採り頃の自然薯があるはず・・・掘り出した正真正銘、天然物の自然薯。
冬 Winter
冬の時期、特に12月より2月は季節風の西風が吹きます。時折、船や飛行機も欠航するほどの強風です。そんな季節風に乗って、伊豆大島の磯には沢山の海草が採れます。
ハンバのり (左の写真は、ハンバのり です。)比較的簡単に採れます。但し、冬の磯は荒れている時が多いので採る際は波のウネリを常に気お付けなくてはいけません。自分は携帯電話2個ダメにしました。ハンバの炊込みご飯、磯の香りが楽しめます。
磯のり (注)土産屋さんにある物は、大島産ではありません。本当に美味しいです。しかし採るのがとても大変ですし、採り終えた下処理では、海苔についた石を丁寧に取らなくてはなりません。買うと1枚なんと1000円します!!